
にきびについて

医学的には尋常性ざ瘡と言います。思春期の頃より出現し、20代後半に減少していきます。皮膚に関する病気の中では一般的なものですが、短期間に治るものではないので、傷痕を残したりしないよう、定期的な治療と日常生活への注意が必要です。顔だけでなく、胸や背中、お尻など色々な場所にできます。
にきびの原因と予防

にきびは様々な要素が原因となって発生します。精神的なストレス、食生活の偏り、睡眠不足、体に合っていないケア用品の使用などなど、いくつかの要素が絡まることで起こるケースが多いようです。
ですので一口に「こうするといい」という予防方法はありません。以下にいくつかアドバイスを掲載していますので、実践できているかどうかを今一度ご確認ください。

にきびでお困りの方へのアドバイス
- 洗顔は刺激の少ない石けんをよく泡立てて、優しく洗ってください。
1日多くても3回。洗い過ぎは逆効果です。
タオルで拭くときは手で押さえるようにして優しく丁寧に。 - 油分の多いファンデーション、マッサージクリーム、
栄養クリームは使用を避けましょう。 - 便秘をしないよう、食べ物や毎日の運動に気を遣ってください。
- ケーキやチョコレート、アイスクリームといった甘いもの。
ナッツ類、もち米製品やあられ類。
これらは食べ過ぎないようにしましょう。
- 緑黄色野菜は積極的に摂取しましょう。
- 洗髪は少なくとも1週間に3回は行いましょう。
- 前髪が顔にかからないようにしましょう
- にきびを触ったり、潰したりしないようにしましょう。
- 頬杖をつく癖は控えましょう。
- 過労や夜更かしは抑えて、規則正しい生活を心がけてください。
- 精神的なストレスはできるだけ取り除いてください。
にきびの種類
にきびにはいくつかの種類が存在し、症状の段階や炎症を起こしているかどうかで名前が変わります。いずれにせよ手でいじったりつぶしたりするのは悪化の引き金となってしまうので、ポツンとできているのを見つけたら皮膚科で診てもらうにしましょう。以下に代表的なにきびの種類をご紹介します。
微小面ぽう
肉眼ではなかなか見つけることのできないにきびの初期症状。毛穴に皮脂が詰まり始めています。
白にきび
皮脂が毛穴に詰まりきった状態です。この中でアクネ菌という菌が繁殖し、肌に悪さをし始めます。
黒にきび
白にきびがさらに進行した状態で、メラニン色素や酸化された皮脂で黒く見えてきます。この時点でにきびに気づく人が多く、過度にいじったりしてしまいがちですが、お勧めできません。適切なお薬で対処しましょう。
赤にきび
にきびが炎症している状態です。触ると痛かったり、つぶすと痕に残ってしまうことがあるので、この段階まで来たら必ず専門医に診てもらうようにしましょう。
化膿したにきび(黄色にきび)
炎症を放っておくと膿ができ始め黄色くなります。炎症が周りに広がる可能性も考えられるので、これ以上は放置せずに正しい治療を受けるようにしましょう。
他の病気というケースも……
にきびが他の病気を告げるサインであることも。病気でホルモンバランスが崩れたためににきびになる、というケースが考えられるからです。特に成人した方の場合はこの可能性を考慮に入れておきましょう。自己診断はせず、必ず皮膚科へ!
にきびの治療方法
当院で扱っている主な治療方法をご紹介します。

保険治療
漢方・抗生物質・飲み薬・塗り薬など。症状や進行段階によって適切な治療をいたします。